「バイトに関する法律を知りたい!」
「バイトをするにあたって知っておいたほうが良い規則って?」
大学生がバイトをする際には、労働法やその他の規則を理解しておくことが重要です。これにより、自分の権利を守り、トラブルを未然に防ぐことができます。今回は、現役大学生の私が、大学生がバイトをする際に知っておくべき法律や規則について詳しく解説します。
今回の内容は以下の通りです。
- 労働基準法の基本
- 労働時間と休憩
- 残業と割増賃金
- 休日と有給休暇
- 最低賃金法
- 最低賃金の確認方法
- 地域別最低賃金
- 労働契約法
- 労働契約の基本
- 契約書の確認ポイント
- 学生バイト特有の規則
- 年少者の労働制限
- 学業優先の原則
- その他知っておくべき法律・規則
- ハラスメント防止
- 退職の手続きと注意点
- まとめ
1. 労働基準法の基本
バイトは労働基準法に則っています。基本的に普段の大学生のバイト生活ではあまり触れることはありません。一応こういうルールがあるんだ、という感覚で知っておきましょう。
労働時間と休憩
労働基準法では、労働時間や休憩時間が定められています。以下のポイントを押さえておきましょう:
- 労働時間:1日8時間、1週40時間が基本です。
- 休憩時間:労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩が必要です。
普段の大学生活とバイトの両立だとあまり触れることはないです。長期休みの際に届きそうになるかならないかくらいですが、一応こういうルールが定められている、ということは覚えておくと良いでしょう。
残業と割増賃金
残業が発生した場合には、割増賃金が支払われることが法律で定められています。
- 残業手当:通常の賃金の25%以上の割増賃金が必要です。
- 深夜労働:22時から5時までの労働は、通常の賃金の25%以上の割増賃金が支払われます。
深夜バイトは給料が高いと言われていますが、こういうルールに則っているからなのです。ですが私はあまり深夜のバイトはオススメしません。25%が高く感じるかどうかは本人次第ですが、あくまでも本業は大学生活にありますので、生活リズムは日中に活動できるように整えた方が良いです。
休日と有給休暇
法定休日や有給休暇についても確認しておくことが大切です。
- 法定休日:週に1日の休日を与えることが義務付けられています。
- 有給休暇:6ヶ月以上継続して勤務した場合、一定の日数の有給休暇が付与されます。
ここの部分もあまり普段のバイト生活を送っていると触れることはないと思います。
2. 最低賃金
最低賃金の確認方法
最低賃金は地域や業種によって異なります。以下の方法で確認しましょう:
- 厚生労働省のウェブサイト:最新の最低賃金情報が掲載されています。
- 労働局やハローワーク:地域別の最低賃金について確認できます。
地域別最低賃金
地域ごとの最低賃金を理解しておくことも重要です。例えば、東京都の最低賃金は比較的高く、地方都市では低い場合があります。
- 東京都:時給1,041円(2023年現在)
- 大阪府:時給1,023円(2023年現在)
- 地方・田舎:時給853円~950円程度
SNS等で「バイトでいくら稼いだ」「たくさん稼いだ」という投稿をよく見かけますが、バイトの給料は、現在住んでいる地域によって大きく影響を受けるということです。つまりSNSの「給料これだけ稼ぎました投稿」はあまりあてにならないということです。周りとバイトの給料を比べて一喜一憂するのはあまりオススメしません。
3. 労働契約法
労働契約の基本
バイトを始める際には、労働契約を締結することが重要です。以下のポイントを確認しましょう:
- 契約書の有無:労働契約書がない場合は、書面での確認を求めましょう。
- 契約内容の明確化:業務内容、勤務時間、賃金などが明記されているか確認します。
バイトを始めるにあたって本人とお店で契約を結びます。基本的に、めちゃくちゃな契約や自分に不利な契約を結ばれることはありません。ですが、将来契約を結ぶ場面はたくさん出てきます。消費者として、販売者として、就活、入社等、社会人として様々な契約を結ぶ機会が出てきます。そしてその第一歩としてバイトの契約書を読む練習だと思って読んでみることもオススメします。
契約書の確認ポイント
契約書を確認する際には、以下の点に注意しましょう:
- 勤務条件:勤務時間や休憩時間、シフトの変更についての規定があるか。
- 賃金支払い:賃金の支払い日や支払い方法が明記されているか。
- 解雇規定:解雇に関する規定が明確に記載されているか。
4. 学生バイト特有の規則(高校生向け)
年少者の労働制限
未成年の学生バイトには、特別な労働制限があります。以下の点に注意しましょう:
- 労働時間の制限:18歳未満の労働者は、22時から5時までの深夜労働は禁止されています。
- 危険業務の制限:危険な業務には従事させられない規定があります。
学業優先の原則
学生バイトは、学業が最優先です。以下のポイントに留意しましょう:
- 学校の許可:学校によっては、バイトの許可が必要な場合があります。
- 試験期間中の配慮:試験期間中はシフトを調整するなど、学業に支障がないように配慮してもらいましょう。
5. その他知っておくべき法律・規則
ハラスメント防止
職場でのハラスメント防止についても知識を持っておくことが重要です。以下の点に注意しましょう:
- セクハラ・パワハラ:セクハラやパワハラが発生した場合、速やかに上司や労働局に相談しましょう。
- 相談窓口:企業にはハラスメントに関する相談窓口が設置されている場合があります。
退職の手続きと注意点
退職する際には、適切な手続きを踏むことが必要です。以下のポイントを押さえておきましょう:
- 退職の意思表示:退職する場合は、1ヶ月前には口頭または書面で意思表示を行いましょう。
- 引き継ぎ:業務の引き継ぎをしっかりと行い、迷惑をかけないようにします。
基本的に「立つ鳥跡を濁さず」のスタンスで行ってほしいですが、どうしてもバイトの環境が自分に合わな過ぎて精神的、体力的に辛い、退職の意思表示ができない雰囲気のときはバックレることもひとつの選択肢として考えてもいいかもしれません。バイトの特徴として、気軽に始められて、気軽にやめることができるというのがポイントです。社会勉強として、どうしても辛くなって、自分の心が壊れそうなときは、自分の心を守ることを優先してください。
まとめ
大学生がバイトをする際には、労働法や規則を理解しておくことも大切です。自分の権利を守り、安心して働くために、今回紹介したポイントを参考にしてみてください。そして将来の社会勉強として社会人にかかわる法律に触れる機会だと思って、適切な知識を持って、充実したバイトライフを送りましょう。
参考リンク
今回はこれで以上となります。ほかにもバイトについてまとめたページもありますのでこちらも是非。
法律や規則をしっかりと理解し、安全で楽しいバイトライフを実現しましょう!
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